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伊勢参り

 近鉄特急で伊勢に出かけてきました。


 「初瀬(はせ)の谷を抜け行くと、列車は山間部へ。室生(むろお)の渓谷を眺めながら、所々の民家の家並みを目に映す。そうこうするうちに景色は開け、菜の花畑も春を告げているなか、小さな町並みを抜けていく。山は遠くなり、田畑の広がる光景は名張(なばり)の町。イオンの建物も見え、いまやこの辺りも大阪への通勤圏。「はり」の名は人里離れた地を示すが、鉄道の沿線は開け、人の流れもかつてとは余程に異なっている。車内アナウンスは次の停車駅伊勢中川(いせなかがわ)を知らせ、もう伊勢の地に入った実感を覚えた。その地は名古屋と伊勢の分岐点。近鉄電車の交通上の重要地点でもある。」


 そう車内で随筆風に旅行記を書きながら、久しぶりの車窓風景を楽しんだのです。この日は大学時代の同窓会。目的地は伊勢神宮で、かつての下宿仲間ら5人の参加となったのでした。


 五十鈴川(いすずがわ)駅で昼に待ち合わせ、向かったのは神宮近くの和風レストラン。まずは腹ごしらえといったところです。いただいたのは鰹をまぶした混ぜご飯で、あとで神宮を調べてみると、正殿である正宮(ごしょうくう)茅葺きの屋根には10本の鰹木(かつおぎ)が使われている、ということから鰹が使われているのではと推測しました。


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手ごね茶屋での食事


 さて向かったのは伊勢神宮の内宮(ないくう)。ご祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。ここを訪れるのは小学生の時以来で、数えてみると60数年ぶり。記憶もおぼろげで、覚えているのは境内を流れる五十鈴川のみ。正宮の様子もまるで記憶から消えていました。


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五十鈴川の河原


 御正殿の鳥居はコマーシャルでよく見かけるたたずまい。これがそうなのだと、はじめてみるかのような印象のまま30段の石段を登ります。これだけでも足が重くなるほどですが、かつて安土城の高い石段を上ったことを思い起こすと低いものだと言い聞かせたものでした。拝殿前は横に二十人ばかりが並んだ整列状態。係員はさらに横に広がるよう言うのですが、中央寄りのほうに並ぶのは人情かもしれません。二礼二拍だよな、とは友人の再確認事項。出雲大社は一拍だったか四拍だったかなどと話を交わしながら一歩ずつ前へ。拍手は右手を90度交差させるように打つのが私の習わしで、それが一番音が響くからというのが理由です。


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正宮のたたずまい


 昔と違っていると感じたのは、参道も境内も拝殿も数多くの人があふれているかのようであったこと。もっとすいていたというのがわずかな記憶ですが、江戸時代のお伊勢参り以上に、現代の伊勢神宮参拝は人気があるのかもしれません。参拝者も若い世代が多いという印象でした。

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参道は人、人、人

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伊勢の名物と言えば赤福餅


 3年前に訪れた東京の明治神宮も広いと感じましたが、伊勢神宮はそれ以上。朝は寒かったためにジャケットを着てきたものの昼は気温が上がり、正宮と荒祭宮(あらまつりのみや)のみでしたが、汗をかいてしまったほどでした。


 五十鈴川に戻ったのは夕刻。私は用のためここで奈良へと引き換えしました。メンバー4人は賢島(かしこじま)へ。次は甲府(こうふ)で会おうと約束しての別れでもありました。


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車窓の鉄塔と夕日の風景


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 夜に帰宅してから気づいたのは、土産物を一つも買い求めなかったこと。各店の人の多さに並ぶのが億劫になったこともあり、途中からは土産物のことを忘れてしまったからでもあります。さらに思い出してはっとしたのは、ホワイトデイだったことです。大失態とはこのことで、この日孫たちが来宅してすでに帰っていたのでしたが、やって来ていたのはこのためでもあったのです。もらった知人・親戚のこともまた何も考えていませんでした・・・


 この日目に映した近鉄特急の数々。乗り鉄?の私には楽しいシーンでした。


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# by uraisomu | 2026-03-15 10:03 | Comments(2)

認知機能検査を受けた

 きょうは朝から奈良警察へ、運転免許の認知機能検査に出かけてきました。これに合格しないと免許更新講習に進めないため、必須の検査。渋滞の中何とか集合時間に間に合いました。


 10人ほどが機能検査室に入り、テーブル上のタブレット操作の説明を受けます。検査問題はすべてタブレットと操作用のタッチペンを使うという、新しいシステムでした。


 16枚の絵が4枚ずつ表示され、分類名と物の名前が読み上げられます。さてテストと思ったら、数字が十数行にわたってランダム配置された画面が表示されます。2種類の数字それぞれを画面上で斜線を入れて回答するのですが、ごく普通に操作していると、たちまち制限時間。次画面もランダムな配列数字で、今度は斜線を入れるのは3種類。急がねばと操作したものの、半分の処理も終わらないうちに制限時間。


 かつて受けた知能テストよりも処理できないのではと思っていると、最初の絵の問題が。さっき提示された絵を思い出して、その名前を筆記してくださいという。これは困った。数字の処理のうちにすっかり忘れてしまっている。ううむ、ううむ、と思っているうちにたちまち制限時間。16のうちわずか4つしか思い出せず、これは落第点かと落胆の深呼吸していると、画面は次に進み、16の分類名がヒントとして表示されました。昆虫、動物、大工道具、というように16種類のお助けのヒント表示。それでも名前を思い返すのは一苦労。あの2問目の数字削除は絵を忘れさせるためか、と恨み節の回想。何とか13個を書いたところでタイムアップ。果たして合格点は、と係員を待つと、しばらくして結果発表が。


 なんとラッキーとも思える合格。あのヒントがなければきっと再検査だっただろうと、自分の記憶力のなさを棚に上げて、ひたすら感謝また感謝。


 ともかくも次の高齢者講習に進めることになりました。


# by uraisomu | 2026-03-13 13:30 | Comments(4)

通い道

 きのうは塾通いの日。最寄駅からの散策を兼ねた、通い道の風景をいくつかご紹介します。

 広い通りから眺めた生駒山。この日は晴れ。しかし冬のような肌寒さのため、マフラーとダウンコートに身を包んでいます。


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 ここはカットハウス?ママチャリらしい自転車が店の前に。


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 横道に入ると鉄塔の姿。日はやや傾いて、この日は夕刻からの授業です。


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 ここにもカットハウスが。パネルのデザインがお気に入りです。


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 幾度かご紹介した公園の入り口付近。このあたりは鉄塔スポット。架線を操る巨人のよう。

歩きながらの手振れはご容赦を。


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 公園内は梅も咲いて、春を告げています。


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 桜には少し早く。子供たちが元気に遊ぶ姿も。


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 変電所越しに眺める鉄塔。塾はまもなく。ここまで約15分といったところです。


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 この日は大阪府下の公立高校入学試験日。私立高校受験もすでに終わっていて、肩の荷の降りた生徒たちの安堵の表情が見られました。私立高に決まっている生徒には、さっそく高校数学の問題を与えて、次の準備に入ったところです。


# by uraisomu | 2026-03-12 11:11 | Comments(2)

近鉄奈良線各駅停車

 近鉄奈良線は大阪市内のターミナル難波から奈良駅までを結ぶドル箱路線です。難波(なんば)駅の1日の乗降客数は13万人を超え、奈良に向かって次の駅となる日本橋駅が4万人、大阪線のかつてのターミナル駅上本町(うえほんまち)駅は6万3千人、さらに次の鶴橋(つるはし)駅はJR環状線との乗換駅で難波に次ぐ13万人となっています。


 朝夕の通勤電車としても利用される快速急行列車は、この鶴橋駅を過ぎると、大阪市内から大阪府の各地のどの駅にも停車せず、生駒トンネルを抜けた東側、奈良県の生駒駅が次の停車駅ですので、うっかり乗ってしまうと20キロメートルほど先から引き返さなければいけません。


 10年近く前のことですが、帰宅時にこの快速列車に乗車した折、そわそわして独り言をつぶやく老婦人に出会い、尋ねると鶴橋で降りるのを忘れてしまったとのこと。生駒まで乗って引き返さないといけないことを説明すると、居ても立っても居られない様な表情でした。最終のこの列車にもしも乗車して途中降り忘れたら、それこそ悲劇になってしまうでしょう。

 しかしそうでなければ、ことごとく通過してくれることは早く目的の奈良県内の駅に着くということでもあり、奈良観光あるいは奈良県在住者なら、途中駅のことなどはまったく考えないかもしれません。そんな忘れ去られがちな、多くの駅を特集してみたいと思います。


 鶴橋の次の駅は今里(いまざと)。多分降りたことのない駅です。古くは平安時代まで遡ると玉造江と呼ばれた荘園で、文禄年間の太閤検地の際に大今里などの十村に分割されました。市街地となるのは大正14年の大阪市への編入以降で、昭和2年に市電が敷設されたころからです。古来の街道の中継地でもあり、駅の北西にある五差路交差点は今里ロータリーと呼ばれ、親しまれています。付近は湿地帯でもあったため土地価格が低く、市電の敷設も道路の延長も容易だったようです。


 今里を過ぎると次は布施(ふせ)。近鉄奈良線と、名古屋方面に向かう大阪線との分岐点です。布施駅は3層構造で、大阪線は2階に、奈良線は3階にプラットホームを持ち、奈良線からは布施駅に行き来する大阪線の列車を見下ろすように眺めることができます。大阪線は南北に延びる生駒山系の一端途切れる谷間に向かい、大和川に沿って奈良県側に入っていくのです。布施の地は昭和12年の市政により布施市となり、その中心駅となりました。駅の開業は大正3年。当時は深江駅の名称で、古代に海であった名残の名称です。のちに足代駅への変更を経て大正14年に現在の名前になりました。線路の高架下には商店街が並び、ゲームセンターにはしばしば足を運んだものです。3市の合併により現在の市名は東大阪市ですが、奈良時代の行基の難民救護施設・布施屋以来の布施の名は今も親しまれています。


 布施の次は河内永和(かわちえいわ)駅です。その名が示すように、このあたりは古代の河内国の一部で、現在の大阪府がかつては河内(かわち)、摂津(せっつ)、和泉(いずみ)の三国に分かれ、摂河泉(せっかせん)と総称されていたことの名残を示しています。都道府県の面積ランキングで言えば、ほぼ最下位の大阪府がさらに3分割されていた領域で国が成り立っていたのですから、生産力は古代からあったのでしょう。


 河内永和駅でおそらく降りたのはただ一度。近くの市民会館での長女のピアノ発表会の折だったという記憶です。調べてみると市民会館は昭和42年に開館しましたが、老朽化に伴い平成27年に閉館していました。壁面が横長のコンクリートで窓のように区切られた特徴的な設計建築でしたが、設計者は不明です。


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 次の駅は河内小阪(かわちこさか)。この駅で降車したのもただ一度。それは司馬遼太郎(しばりょうたろう)記念館を訪れた時のことです。記念館を訪れたのは2度。2度目が河内小阪からの徒歩でした。途中ところどころに案内プレートはあるのですが、住宅が密集し整然とは居並んでいない細い道が続いているため幾度か迷いながらもたどり着いた感じでした。建物は安藤忠雄(あんどうただお)設計の、全面ガラス張りで地下1階、地上2階の、内部吹き抜け形式になったものです。床から天井までの北側壁面は本棚になっていて、膨大な蔵書が並べられています。これまでに私自身の収集した、それはごく少ない数ではあるのですが、書物と同じものがどれくらいあるのか、探したものでした。このような内装を撮影したかったものの、撮影禁止であるため、外観を写した写真だけがハードディスクに残っています。


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17年前の今ごろに撮影した一枚です

 こうして各駅停車で降車するかのように、駅ごとのエピソードを記していくと、かなりの分量になるかもしれません。次の八戸ノ里(やえのさと)以降はあらためてご紹介したいと思います。


# by uraisomu | 2026-03-11 14:10 | Comments(2)

音が鳴らない

 何のことかというと、音楽制作に使用する音源が無音状態というトラブルに出会ったということでした。必要なソフトウエアと音源ファイルを入手してインストールしているのに、音楽制作ソフトウエアのCubaseに取り込んで音を出そうとすると、無音状態というトラブルです。


 さっそくCopilot AIに問い合わせました。入手手順から操作方法まで邸内な解説をしてくれるのですが、なぜか音が出ず、ファイル読み込みや設定内容の確認を続け、昨日から今朝までその作業。あきらめずに、何とかなるはずだと再挑戦したところ、同種の別音源をインストールしてその音を確かめている途中、最後に音を選ぶときに、クリックではなくダブルクリックしてみました。すると画面が変わり、設定の最終画面が。そのままの状態で希望音を得ることができたというわけでした。


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 何ともあっけない解決でしたが、たった一つの細かな操作が明暗を分けることになるという例でもありました。解決に至る手順が間違いではなかったというのも大きな収穫です。


 これであらたにコーラスと特殊なバイオリン音を得ることができたというわけで、制作の幅が広がるというものです。


 1.5日間滞っていた制作作業が再開でき、ブログもこれを機に、以前のように毎日更新に戻したいと思っているところでもあります。

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おまけ~階段でころんだ話


 昨夜、塾帰りに駅の階段で転ぶという、人生初の経験がありました。寒かったきのう、マフラーとジャケット姿、それにマスクをして眼鏡というスタイルで、階段を下りながら、眼鏡が曇って少し見えにくい状態のため、足元が少しおぼつかない状況。いつもの階段だからと降りているうちに、一歩が大きすぎて踏み外し、前にころんだのです。あと1段か2段という位置でしたので、転げ落ちる惨事にはならず、ひざと腕を打つというだけで助かりました。後遺症もなく、まあよかったと、結果オーライのいつもの私です。


# by uraisomu | 2026-03-07 11:22 | Comments(7)

雨来早夢の新しいブログです


by 雨来早夢